特定行為看護師とは?
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平成31年2月14日 特定行為研修についてのお知らせ
特定行為研修とは 厚生労働省が2015(平成27)年10月に施行した新たな看護制度です。 特定行為研修では、21の特定行為区分に含まれる38の特定行為について研修を積み、実践能力を修得します。研修を修了した看護師は厚生労働省の看護師籍に登録され、医師の指示の下で、特殊かつ高度な特定行為の実践・提供ができます。 特定行為は、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる次の38行為です。(厚生労働省ホームページより抜粋) ※38の特定行為についてはこちら↓ →厚生労働省特定行為とは 制度の趣旨 本制度の発端は、団塊世代が75歳以上となり高齢者人口が3500万人に達する見込みの2025年を視野に入れ、地域医療が増大する医療ニーズに対応する打開策として考えられたものであります。 2025年に向けて、さらなる在宅医療等の推進を図っていくためには、個別に熟練した看護師のみでは足りず、医師又は歯科医師の判断を待たずに、手順書により、一定の診療の補助(例えば脱水時の点滴(脱水の程度の判断と輸液による補正)など)を行う看護師を養成し、確保していく必要があります。このため、その行為を特定し、手順書によりそれを実施する場合の研修制度を創設し、その内容を標準化することにより、今後の在宅医療等を支えていく看護師を計画的に養成していくことが、本制度創設の目的です。 (厚生労働省ホームページより抜粋) |
【制度の対象となる場合の診療の補助行為実施の流れ】 |
現行と同様、医師又は歯科医師の指示の下に、手順書によらないで看護師が特定行為を行うことに制限は生じません。 本制度を導入した場合でも、患者の病状や看護師の能力を勘案し、医師又は歯科医師が直接対応するか、どのような指示により看護師に診療の補助を行わせるかの判断は医師又は歯科医師が行うことに変わりはありません。 厚生労働省のHP ~~沢山の皆様に応援、ご協力頂きました。誠にありがとうございます。~~ |
私は、栃木県の自治医科大学で研修を行いました。(まだ研修残っていますが・・) 寒い、暑い、そしてまた、寒い季節を自治医科大学で過ごしました。 銀杏並木がきれいで、病院の中はピカピカで、医師は大変優しく、最高な自治医科大学病院です。 研修センターの指導してくださる先生方は、とても素晴らしい先生方ばかりで緊張の連続でした。寮生活をしながらの涙あり笑いありの充実した日々でした。大学の教授をはじめ、サバサバ系の先生ばかりです。素敵です。看護学部の校舎では、OSCEの厳しい試験が行われました。これが一番緊張~!!当たり前ですが、本当に厳しく指導して頂き、色々な気づきがありました。特定行為のみならず多くの学びに感謝申し上げます。 特定行為看護師は、現在、全国に1000人弱、うち在宅に関わる看護師は、15名程度しかいないそうです。医療安全の水準を上げるべき期待される特定行為看護師として、更なる学習を継続していく所存です。今後、活動していくにあたり「新時代のチーム医療推進に向けて」、地域の医師、多くのコメディカルの方々と連携を行っていきたいと思います。 ずっといたい・・栃木らぶ・・です。 平成30年9月27日に修了式が行われました。涙 修了生のフォローアップ研修も充実しています。喜 当ステーションでは、特定行為研修を応援します!!在宅療養を支える看護師として、実践的な理解力、思考力、判断力、高度で専門的な知識と技能を学びませんか。 やる気のある方、お待ちしておりますヨ。一緒に頑張りましょう。 30年の看護師経験の中で、長い経験があればよい看護師ではない。看護師としての特定行為をどう活動に繋げるか。勉強足りん!!と思っています。 頑張ります。 メールでの問い合わせ ↓ お問い合わせはこちら 修了内容 ↓ 特定行為看護師とは? 統括所長 村田 薫 |
特定行為看護師とは
診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能の研修を受けた看護師。
特定行為 | 特定行為の概要 |
対応 可/不可 |
気管カニューレの交換 |
医師の指示の下、手順書により、気管カニューレの状態(カニューレ内の分泌物の貯留、内腔の狭窄の有無等)、身体所見(呼吸状態等)及び検査結果(経皮的動脈血酸素飽和度(SpO 2)等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、留置されている気管カニューレの交換を行う。 |
〇 |
胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(ろう孔の破たんの有無、接着部や周囲の皮膚の状態、発熱の有無等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換を行う。 | ○ |
膀胱ろうカテーテルの交換 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(ろう孔の破たんの有無、接着部や周囲の皮膚の状態、発熱の有無等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、膀胱ろうカテーテルの交換を行う。 | ○ |
中心静脈カテーテルの抜去 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(発熱の有無、食事摂取量等)及び検査結果等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、中心静脈に挿入されているカテーテルを引き抜き、止血するとともに、全長が抜去されたことを確認する。抜去部は、縫合、結紮閉鎖又は閉塞性ドレッシング剤の貼付を行う。縫合糸で固定されている場合は抜糸を行う。 | ○ |
末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(末梢血管の状態に基づく末梢静脈点滴実施の困難さ、食事摂取量等)及び検査結果等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、超音波検査において 穿 せん 刺静脈を選択し、経皮的に肘静脈又は上腕静脈を 穿 せん 刺し、末梢留置型中心静脈注射用カテーテル(PICC)を挿入する。 | ○ |
褥瘡(じょくそう) 又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(血流のない壊死組織の範囲、肉芽の形成状態、膿や 滲 出液の有無、 褥 じょく 瘡 そう 部周囲の皮膚の発赤の程度、感染徴候の有無等)、検査結果及び使用中の薬剤等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、鎮痛が担保された状況において、血流のない遊離した壊死組織を滅菌ハサミ( 剪刀 )、滅菌 鑷子 等で取り除き、創洗浄、注射針を用いた 穿 せん 刺による排膿等を行う。出血があった場合は圧迫止血や双極性凝固器による止血処置を行う。 | ○ |
創傷に対する陰圧閉鎖療法 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(創部の深さ、創部の分泌物、壊死組織の有無、発赤、腫脹、 疼 とう 痛等)、血液検査結果及び使用中の薬剤等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、創面全体を被覆剤で密封し、ドレナージ管を接続し吸引装置の陰圧の設定、モード(連続、間欠吸引)選択を行う。 | ○ |
脱水症状に対する輸液による補正 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(食事摂取量、皮膚の乾燥の程度、排尿回数、発熱の有無、口渇や倦怠感の程度等)及び検査結果(電解質等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、輸液による補正を行う。 | ○ |
インスリンの投与量の調整 | 医師の指示の下、手順書(スライディングスケールは除く)により、身体所見(口渇、冷汗の程度、食事摂取量等)及び検査結果(血糖値等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、インスリンの投与量の調整を行う。 | ○ |
抗けいれん剤の臨時の投与 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(発熱の程度、頭痛や嘔吐の有無、発作の様子等)及び既往の有無等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、抗けいれん剤を投与する。 | ○ |
抗精神病薬の臨時の投与 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(興奮状態の程度や継続時間、せん妄の有無等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、抗精神病薬を投与する。 | ○ |
抗不安薬の臨時の投与 | 医師の指示の下、手順書により、身体所見(不安の程度や継続時間等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、抗不安薬を投与する。 | ○ |